―――こういった企画を考えていくためには、ふだんからスタッフ間でのコミュニケーションが必要だと思いますが、どのように工夫されていますか?
(桑原)
屋外の遊園地ですから、雨が降ると事務所での作業が増えるのですが、ちょっとしたアイデアでも話題にして対話を増やし、関係性を高めています。
(扇)
事務所の中で企画書を回覧して紙に書く形で意見をもらうことも多いですが、やっぱりじかに話す時間を大事にしています。
―――日ごろからなんでも相談し合える関係性、アットホームな距離感がお客さまに楽しんでいただくことにつながりますね。
(扇)
そうですね、私はアルバイトとして働き始めたんですが、きっかけは、母のすすめです。母もここで働いているのですが、人手が足りないからどう?と誘われてからそのまま働き続けています笑
(桑原)
今は親子で2組くらい働いていますが、もっと多いときもあったそうですし、兄弟で働いている方もいましたよ。珍しいですよね。
―――新型コロナウイルス感染症は日々の業務にも大きな影響を与えたと思いますが、何か気づきはありましたか?
(桑原)
日々の業務の中では、自分たちで用具の修理を始めています。これまでは業者の方にお願いすることも多かったのですが、あらためて自分で修理をしていくことで、こういう動かし方をしたらあまり良くないな、とか気づきが増えているのを実感しています。今はまだ簡単な手直ししかできませんが、いずれは安全への取組も学びながら、溶接などもできるようになれればと考えています。
(扇)
やはり、消毒作業が大変になりました。とはいえ、お客さまに安心して楽しんでいただくためには必要なことだと思うので、丁寧に隅々まで消毒しています。運行の度に触れたところを行っていますが、毎回機材に触れることで、ちょっとした歪みや変化に早め早めに気づくようになりました。今まで見えてこなかった部分も、すぐに気づくことで破損の前に補修することができています。
―――最後に、今後のだざいふ遊園地について聞かせてください。
(桑原)
いい意味で、このコロナ禍をチャレンジ期間ととらえています。振り返ってみると、これまでの業務に追われる中では、なかなか立ち止まって園のことを考える余裕をつくるのが難しかったと感じています。改めて「遊びと学びの遊園地」というコンセプトに立ち返って、お子さまに楽しんでもらうには、親子で一緒に遊んでもらうには…と知恵を出しながら考えていけるのは貴重な時間です。
(扇)
もっと野菜の畑も増やして収穫体験を提供したいと思っていますし、改良できるところもあったのでまた来年試してみたいと思っています。
また、かしいかえんからヤギがお引越ししてくることも決まりました。いま、動物の飼育を行っておらず、ヤギが暮らす環境づくりから始めないといけません。それでも、新たな挑戦に取り組んで、ますますパワーアップしただざいふ遊園地をお見せできるのが楽しみです!
新型コロナウイルスの影響で、まったく違う日常を送るようになってしまいました。
だざいふ遊園地では、これまで大事にしてきたコンセプト「遊びと学び」を中心に据えスタッフみんなで、今、子どもたちに必要なことを考案し、提供していることを改めて知ることができました。
緑に囲まれた、遊びと学びがいっぱいのだざいふ遊園地を、ぜひ訪れてみませんか。